手入れと保管

毛皮は高価なものです。そして大変デリケートな素材でもあります。

しかしちょっとした心配りや、普段の手入れをちゃんと行えば20年、30年でも着ることが出来るほど実は丈夫な素材なのです。

 

 


-シーズン中のお手入れ-

ホコリを落とす

毛皮を着て外出の際は、帰宅後すぐにホコリを落とします。一度の外出でも大量のホコリを吸収してしまうので、確実にホコリをはらわないと毛抜けの原因になります。

汚れを落とす

汗や皮脂による汚れの場合

ぬるま湯に浸したタオルを固く絞って、皮まで濡らさないように毛先だけを毛並みに沿って軽く拭き上げます。

その後、乾いてから金ぐしを使って毛並みを整えましょう。

(※チンチラ等の毛質が繊細な毛皮の場合。汚れがみられたら、毛皮専門のクリーニングに出した方が良いでしょう。)

自然乾燥させる

コートなら型崩れしないように広めのハンガーにかけて、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。

※直射日光や蛍光灯等の紫外線を当て続けると日焼けや変色の原因になります。

毛並みにくせがついた場合は

濡らしたタオルで毛先部分を軽く濡らすか、霧吹きで軽く水を表面に吹きかけます。

乾いてから振って毛並みを直したり、金ぐしを使って毛並みを整えましょう。

 

※力を入れてすくと毛が痛みます。あくまでも優しく、綿毛を傷めないように刺し毛だけを梳いてください。

※ヤーン・ニット状のものはブラシを使わず、空気にふれるように振って整えるとふんわり仕上がります。

※毛皮は熱に弱いので、暖房器具、温風ドライヤー、アイロンなどは絶対に使用しないで下さい。


-簡単な保管法-

毛皮を安全に保管するには、虫やカビを防いで、湿気のない低温の場所を選ぶことが大切です。クリーニングで汚れを落とした毛皮は、専用のカバーをかけて風通しの良い部屋に収納するのが一番手軽でしょう。

その際防虫剤が直接毛皮に触れないように注意しましょう。

 

しまっておいた毛皮を再び取り出して使用するときは、毛並みを逆さにして振りますと

寝ていた毛が逆立ちふわっとした毛並みが生き返ります。